こんばんは。ダイコーです。
クレジットカードの手数料上限が設定される可能性がある、というニュースが流れました。
これは結構なインパクトのあるニュースです。
えっ。そんなに影響ある?
クレジットカードに手数料ってあったっけ?と思うかも知れませんが、ビジネスの視点では大いに意義があります。
クレジットカードの手数料上限が設定される背景
2019年に消費税の増税があります。
0%→3%→5%→8%→10%と推移してきていますが、増税のタイミングでは一時的に消費が落ち込みます。
結局増税しても生きていく以上消費はしますし、人は喉元過ぎれば熱さを忘れるので、長期で見れば影響はないと思っています。
しかし短期的には消費控えが起こるので、政府はその行動抑制を和らげるために別の対策を当て込んでいます。
それがクレジットカード利用者へのポイント還元措置です。
しかしクレジットカード自体があまり普及していないため、まずは普及を促すために、クレジットカードの加盟店手数料に上限を設定しよう、というのが今回の話の流れです。
ユーザーではなく、加盟店の手数料なんです。
クレジットカードの加盟店手数料って何?
我々が店舗でクレジットカードを利用できるようにするためには、お店側はクレジットカード決済の仕組みを導入しないといけません。
とはいえ仕組みは難しくなく、最近はクレジットカードを読み取ることができるリーダーとタブレットがあれば出来てしまいます。
リーダーは5,000円もあれば手に入ります。導入は簡単ですね。
ではカード会社はどこで利益を得るのか?と言いますと、決済にかかる手数料で利益を得ます。
手数料率は業種や信用力によって変化します。
安いところは2%台、高いところは10%近くなります。
2%は大手顧客で取引額も大きい企業。10%近いのは、水商売のお店などです。
通常のお店は3.5~5%程度のようですね。
日本でクレジットカードの普及が遅い理由
クレジットカード加盟店手数料の高さが一因です。
私の大好きな和食のお店があるのですが、そこもクレジットカード決済を入れていません。
そのお店は、良い食材を比較的安価に出すため、クレジットカード決済だと収支が合わないとのこと。
小さいお店なので信用不安からかカード手数料が7%と言われたそうです。
私の伝手で3%の会社を紹介すると一応お伝えしてみたのですが、やはり現金決済のみで続けたいとの話でした。
なぜクレジットカードの加盟店手数料率が高いの?
にわとりたまごの議論なのですが、クレジットカードが普及していないからです。
普及していない、というのは少し語弊があります。
実は日本では3億枚のクレジットカードが発行されていると言われています。ひとり平均3枚は持っている計算なんですね。
しかし、利用率は10%台との統計があります。
日本人はクレジットカードを持っているのに使わない
が正しい表現です。
クレジットカードの利用が増えると、カード会社はキャッシングやリボ払いなどによりユーザーからの利子収入が増えます。
そうすると、加盟店の手数料を引き下げることが出来、導入する店舗を増やすことができる、という循環です。
海外はわりと多くの国がこの循環で周っています。
今回「クレジットカード加盟店手数料に上限を設定する」という政府の方針は、強制的にクレジットカードの普及を行うための一番良い切り口ではないかなと思います。
日本の場合、多くのクレジットカード会社は銀行と結びついています。
したがって、一時的に収益が減ったとしても潰れるリスクは少なく、悪循環をいい位置で止めることができると思っています。
悪循環を止めるときに一番怖いのは、循環に関わる人が耐えきれずに脱落することですから。
うまく好循環に持っていけば 日本のキャッシュレス社会の到来が早まる可能性が十分にあります。
キャッシュレス社会になるとどうなる?
一つはキャッシュレス前提でのサービスがどんどん出てきます。
ウェアラブル決済システムは早い段階で実現するでしょう。
網膜認証&決済なども遠くないうちに実現すると思っています。
また、仮想通貨が同時に発達していますので、日本円に縛られずに国際通貨を保有することが簡単になりそうです。
投資・ビジネスの選択肢は海外に急速に広がると思います。
一方で、海外の目が日本に向きやすくもなるでしょう。
世界が日本に流れ込んでくることも十分にありえます。
ビジネス視点:どのように捉えればよいか?
まずは、キャッシュレスが進行したときに自社サービスに起こりうる変化を考えましょう。
日々の中からキャッシュレスになった場合の便利・不便のヒントを見つけてビジネスにするのもアリです。
例えば、クレジットカードに関わるトラブルや悩みは増えるでしょう。その課題解決にビジネスチャンスはあるでしょう。
キャッシュレスと相性のよいサービスを紐づけて考えていくと、新しい未来が見えてきます。
いかがでしょうか。
ちょっと考えてみると、色んな未来が見えてきます。
私達の未来は、本当にたくさんの可能性に溢れていると思います。また、これだけの何十億という人間が日々色んなことを考えて生きているのですから、それはそれは多くの可能性が未来に向かって伸びていると言っても過言ではありません。
日々、全力で自分の未来を追いかけましょう!
蛇足:カード払いでたまに言われる「加算手数料」はアリなのか?
たまにお店で言われますよね。『当店、カードでのお支払いは手数料5%いただきます』みたいな。
これって実際は支払わなくてもよい料金です。なので答えはナシ。
カード会社は、手数料を顧客の価格に転嫁することを認めていません。(日本国内の場合)
そのため、上記のように『カードだとプラス○%かかります』という表現はカード会社規定に反します。
とはいえ実際のところ、規約違反なので正規金額のみで決済して下さいと言っても断られて現金で払うように言われるだけでしょうけれども。。。
持っておくべきクレジットカード2種
法人を立ち上げたあとはキャッシュフローに悩むことも多いでしょう。
法人でも個人でもクレジットカード作成メリットが色々あります。
- 領収書整理の手間が省ける
- 現金より不正がしにくい
- キャッシュフローの改善
が特徴として上げられます。
おすすめのカードも紹介しておきますね。
クレジットカード(後払い決済)
1つ目はYahoo! JAPANカードです。
Tポイントト連動していることと、ヤフーショッピングでのポイントが3倍になるなど、ヤフーを活用している人は持っておくとよいでしょう。
同じ理由で2つ目は楽天カードです。楽天を利用している人はこちらを活用しましょう。楽天は銀行も持っていますし、デビットカードの作成も可能なので、一括作成という意味では楽ですよ。
最近はYOSHIKIモデルが出たそうですね。
3つ目はUCSカードです。ドラゴンズカード、マイメロカードと見た目は色々ありますが、一番のメリットは海外旅行時です。
ゴールドカードだと海外旅行時の保障がハイレベルです。また国内主要空港とダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル空港です)で空港ラウンジサービスもついています。
ハワイによく行く人はUCSがおすすめ。
デビットカード(即時決済)
デビットカードも持っておきましょう。
最近は銀行口座開設を申し込む際にセットで作成するように促してくれる銀行も多いです。
デビットカードはクレジットカードのように後払いではなく、その場で引落がかかります。
そのため、信用取引ではないので審査が通りやすい異特徴があります。
クレジットカードとの違いで言えば、
キャッシュフローが改善しないこと
口座残高が足りない場合には使えない
以外にはデメリットはありません。
制限がある点は、逆に言えば万が一のときの不正利用も制限があるということですので、メリットにも捉えられます。
デビットカードは三菱UFJやみずほの実店舗銀行は勿論、楽天などのネットバンク系も出していますので、好きなところを探して選んでみて下さい。
一例:三菱UFJ銀行
それではよい経営を!!