こんにちは。ダイコーです。
今日はみなさんに、『客観的な視点』についてお話をしたいと思います。
我々はみな、自分の主観の世界を生きています。
人間に限らず、動物、植物、菌類。命あるものはみな
それぞれの生き方を生きています。
自分ひとりで生きていくにはそれで良いのですが、他者との関わりがあるのが人間の世界です。
先日の「何故あなたの商品が売れないのか?」という話にも関ってくる部分です。
人に何かをしてもらいたい、と思う場合には、その人の主観世界に登場し、
その人にとって意味のあることをしていく必要があります。
どのように人から見えているか。
客観的な視点を持つことが、ビジネスの上での重要な要素の一つです。
上手な人は、「客観的な視点」をいつでも無意識に持てるようですね。
私はどちらかというとまだ苦手な方です。
意識していても、常日頃感じるのは難しいことです。
しかし、苦手でも意識づけをしていけば、
思い出す時間も増え、徐々に意識されやすくなります。
要するに、客観的な視点を持って物事を見るという行為は
訓練すれば身につくということです。
私自身も日々研鑽しています。
2018年11月現在において
世界はITが整備・網羅され、即座に世界中とつながることができています。
つまり、経済にはもはや垣根がありません。
海外の優れた商品やサービスが我々の日常に深く浸透していますよね。
50年前では考えられなかった状況です。
我々のビジネスも例外ではなく、日本だけには留まらない状態です。
私のビジネスも。あなたのビジネスも。
対象は日本から世界へ。
日本人から世界中の人々へと広がっています。
ということは。
我々が諸外国から、そして諸外国の人から、どのように見られ、どのように評価されているのか?
ここがとても重要な観点になります。
社内は英語で会話する、という企業も珍しくなくなりました。
今後はもっと増えるでしょう。
日本の中に、外国の方々が活躍する場面ももっと増えていくことになります。
日本の年代別人口構成や社会インフラ構造を見ても、それは明らかです。
いつまでも島国の中の経済だけではないのです。
グローバル化という点においては、日本は大きく出遅れていると思っています。
多様性の理解&客観性を意識することで、世界の水準に追いつく必要があります。
その意識をあなた自身がもつことで、少なくともあなたのグローバル化は進んでいきます。
世界からどう見えているか?
Best Countries Ranking というものがあります。
米国の『U.S. News & World Report』が毎年作成しているもので、
いろんな観点で国に対するイメージなどをリサーチし、その結果を数値化して、
各項目別ランキングと総合ランキングをつけています。
下記より2018年版が確認できますので原文も目を通してみて下さい。
U.S. News & World Report
これによると、日本は総合で5位ですね。
ちなみに昨年も5位です。
80カ国の中で5位というのはなかなか高評価です。
しかし1位ではないと見ることも出来ます。
総合評価だけでは分かりませんね。
それでは一体何が評価されているのでしょうか。
起業家精神と成長性、文化的影響が高い評価を受けている
ランキングの詳細を見てみますと、どうやら
起業家精神と成長性、文化的影響が高い評価を受けているようです。
意外ではないですか?起業家精神が日本にはある、と見られています。
実情はともかく(笑)、海外の人の目には何かしら新しいモノを生み出した結果が見えているようです。
どんなものが印象としてあるのでしょうか。
ポケモンやアニメなどでの根強い人気でしょうか。
ZOZOの前澤さんのインパクトは大きいかも知れませんね。
依然としてSAMURAIの印象が残っている可能性もあります。
国内の人間として見れば、日本には起業にチャレンジしにくい風土があります。
決して起業家精神が強く育つとは考えにくい。むしろ起業家精神は弱いくらいに思っています。
しかし、諸外国の方から見れば、起業家精神があると評価されている。
この食い違いはどこから生まれるのでしょうか。
一つの可能性は、日本の水準が高いということ。
起業家精神がない、と思っていても、外国より高いということはありえます。
男性が働かない国などもあるようですから、勤勉で独立志望者が年に数%でもいる状態は
起業家精神がある方なのかも知れません。
一方で、起業家精神が高いと思われているだけの可能性もあります。
良い点ばかりが捉えられているパターンですね。
我々も諸外国の良い点ばかりが実際目につくと思います。
隣の芝生は青く見える。
しかしそれは結果を見た上での評価ですから
日本のトップを代表する企業が常に時代を牽引しているという事実がそこにあります。
どちらの場合を考えてみても、日本の実績が評価され、次への期待が高いと受け取れます。
成長性があると見られていることも、同じ事柄だと思います。
これだけの小さな島国で非常に大きなGDPを出している国は他に例がありません。
その日本は、まだ成長すると見られている。
そこには大きな期待が込められているように感じます。
アメリカの情報誌なので多少贔屓が入っている可能性を加味したとしても、
世界が日本に期待していることは事実でしょう。
我々が一目置かれている事実が2つの指標から読み取れます。
『何かしら世の中(≒私にとっての)を良くしてくれるモノをつくってくれるよね!』
という心の声が聞こえてきます。
これはチャンスです。
日本からの技術・商品・提案は注目されているのです。
世界の人々の問題を解決出来るような商品を作ることが出来たら
あっという間に世界的商品になる可能性があります。
そう考えれば、世界には大きなチャンスが待っていると考えるべきでしょう。
夢が広がりますね!
あとはどうやって我々が行動し、その求める期待に答えていくか?です。
日本人の抱える不安
さて、一方で日本の国民性についてもレポートが書かれています。(公式サイトから見られます)
内容の詳細は割愛しますが、日本人は
- AIによって仕事が奪われると思っている
- 日本の発展はしていくだろうが、今の生活の延長は豊かになるとは思えず、不安があると感じている
というようなことが言われていました。
これを読んだとき、日本人のネガティブポイントは
漠然とした不安や、メリットに対するデメリットを考えすぎている
というように見られているのかなと感じました。
慎重な性格の結果とも言えますが、
以前紹介したNATO(言うばかりで行動できない)という揶揄は
恐らく多くの海外の方が思っていることなんだと推測できます。
我々は動けない。口ばかりの人が多い民族。
そんなことないですよね。きっと。
でもそう見られてしまっている。
この事実はどう捉えればよいでしょうか?
私はポジティブに考えてみるべきと思っています。
『動けばいいのに』と言ってくれていると。
我々は、動くだけの知識・技術・インフラの土台を備えています。
それは前述のとおりであり、諸国も期待してくれています。
『あとはやればいいだけなのに!もっとやればもっと成果が出せる人たちなのに!』
という激励の声に聞こえます。
有り難いですね。チャンスです。
これが何年持つか話か分かりません。このまま動かない時代が続けば。
そのうち日本は
「かつては先進的で時代を牽引する東洋の島国だった」
と、終わった国として言われかねません。
発展途上国 → 先進国 → 衰退国
などと言われたら辛いですね。
今動けることは、今動くべきでしょう。
時間は待ってはくれません。
あなたの行動が、未来を創っていきます。
最後に
客観視を身につけると、物事がフラットに見えてきます。
それは、自分で作った壁を超えることにもなります。
今回の統計はあくまで一例です。
貴方のジャンルに合わせた客観情報を意識し、手に入れてみて下さい。
必ず考え方が変わりますよ。
それではよい経営を!!
※2019/1/30追記
2019年版が出ました。
日本2位ですね。
なぜ2位に選ばれたのか?そこが大事です。
みなさんも確認して『日本が世界にどう思われているのか?』を認識してみてください。
U.S. News & World Report