こんにちは。ダイコーです。
今日はタイトル通りの内容です。
もはや日本は先進国ではない、という話です。
数年前、とある事業で東南アジアに行くことになりました。
それは『発展途上国にあるものを日本に輸入し、販売していく』というコンセプトから来ている物販でした。
途上国の人の支援にもなるし、日本にとっても良いし、Win-Winのビジネスだなと思い
誘ってくれた方と視察に行ってみました。
最初に行ったのが、マレーシアでした。
KL国際空港からKLCentralにあるAloftというホテルで待ち合わせましょう、ということに。
実はこのときが初めてのアジア旅行(一応仕事でしたが)でした。
経費はなるべくかけないようにAirasiaで移動。
どこでも寝られる性格のため、全く問題なしでした。
直行便に揺られること7時間半。降り立った空港は、まぁ普通の空港。
広い敷地を活用して作られた空港でした。
成田空港に近いイメージ。お店もちゃんとありました。
空港の人に聞くと、そこから高速鉄道を利用して20分ほど走ればKLCentral駅に着くとのことだったので
チケットを購入し電車に乗り込みました。
しばらくはヤシの木の間を走ります。
なんだか日暮里スカイライナー乗ってるみたいだなぁと漠然と思っていました。
とりあえず高速鉄道が走っててよかった。
そこから、段々と都心に近づいていきます。
ん。。。あれ?
雰囲気が、全然違う。
というより、思っていた街と全然違う。発展している気がする・・・?
そんなことを思いながらKLCentral駅へ。到着して駅構内に着くと、ものすごい数の人。
スターバックスやマクドナルドはもちろん、地場のフードコートなどもばっちり完備されています。
また、エスカレータが構内の真ん中に大きく設置されており
2Fにはブランド品やコスメを扱うお店もチラホラ見られました。
これ・・・が、クアラルンプールなのか。発展途上国なわけないな。
聞いた話や今までの延長にあった自分のイメージが、現実と大きくかけ離れている。
それをしっかりと認識しました。
同時に恥ずかしさを強く感じました。
一緒にビジネスを行うパートナーからAloftというホテルが近くにあると聞いていたので、周りの人に聞いてホテルへ。
出来て年数が浅いということもあり、ものすごくきれいなホテルでした。
決して日本に引けを取らない。いや、広さや空間の使い方などは日本のそこらのホテルを凌ぐレベル。
プールバーだって当然のようにある。
後で調べたのですが、ヒルトンやセントレジスも近くにありました。
日本でヒルトンとセントレジスがあるのは大阪だけです。
それが、マレーシアにもある。
確かにマレーシアといえば当時でもジョホールバルなどは日本人のリタイアメントにも人気でしたが
発展しているイメージは持っていませんでした。
如何に自分の情報が限定的だったかを痛感していました。
程なくしてAloftのロビーでパートナーと合流。
私「●●さん、マレーシアってこんなに発展していたんですね・・・知りませんでした」
パ「あれ、知りませんでした?もちろんKLCentralが一番発展しているので、その他のエリアはまだまだですが。
でも物資も何でも揃うし、気候もいいし、ぶっちゃけ日本にいる意味が分からなくなるくらいイイところですよ」
間違いない。本当にそんな雰囲気がある。
上昇していく気を感じました。みんながそんな感じだから、暗い空気感がない。
電車などのインフラ設備はまだまだでした。コイン式(投入ではなくかざすものだったが)だし、プラットホームも粗野。
しかし改築されているところは一気に文明が飛躍している。そんな目覚ましい発展の仕方でした。
私「途上国から仕入れて日本で売るビジネスと思っていたけれど、途上国なんて言えないですね。。。」
パ「最先端もあるけど、発展途上の部分もたくさんあるんです。バラツキが大きい。
日本は地方でもある程度インフラの水準が一定でしょ?平均値やボトムラインが高いという意味では日本には及ばない。
でも一部分や特定のエリアは、突出して発展しているから、日本を凌いでいると思います。」
なるほどなぁ。帯で見れば発展途上だけど、最先端で見れば先進国。
平均値や統計値に目を向けていても、現実は反映されないということか。
この旅行は、自分の目で見る重要性を痛感出来たという意味では、本当に勉強になりました。
(ビジネスも無事成功しました。)
その後、シンガポール・香港・インドネシア(ジャカルタ)と順に周りましたが、いずれも目覚ましい発展度合いでした。
実際に肌で感じてみて、初めて分かることがあります。
人から得られる情報には、必ずバイアスがかかっています。
バイアスはどんなに排除しようとしても無理です。人は自分の考えを持ってその情報を伝えていますから。
情報は常に上流に遡って追求していく必要があります。
行き着くところは、実体験です。
まさに百聞は一見に如かず。
最近のことですが、あるニュースサイトにて下記のような記事が書かれていました。
中国の人からすると、もはや「日本は不便」なのだそうです。
タクシーの配車がサービスとして定着していないことや、貨幣を使わないと支払えないお店が多い、など。
原因は様々考えられます。突き詰めていっても、これだ!という答えを出すのは難しいと思います。
ただ一つ確実なことは、中国から見れば「日本は不便」だと思われているという事実です。
先端技術の普及速度が落ちているということは、問題解決速度が落ちているということです。
中国は格差が大きいので、帯で見れば発展途上国かも知れませんが
先端はとっくに日本を抜き去っていると見て良いでしょう。
日本は、もう先進国ではないかも知れない。
そう思うと、妙な焦りや、もやもやした気持ちが生まれませんか?
環境の変化や事実は受け入れねばなりません。
既に後進国の仲間入りを果たしているかも知れない日本が、これから先進国に返り咲くには。
失敗を恐れず前に進んで、環境を改善していかねばなりません。
新しい日本初の叡智を、皆で振り絞って考えていきましょう。
それではよい経営を!!!!