会社黎明期 経営

PayPayを仕掛けたヤフーとソフトバンクから学ぶサービス普及のポイント3点

paypayを仕掛けたYahooとSoftBankから学ぶポイント3点

こんにちは、ダイコーです。

衝撃的なニュースが入りましたね。
ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPayが仕掛けるキャンペーンです。
これは、ある意味日本国民の顧客としてのマインドに対する挑戦とも言えます。

  • 100億円のキャッシュバックキャンペーン。
  • 使った金額の20%キャッシュバック。

とても一般人の想定するマーケティングやキャンペーンの規模ではありません

しかし、規模は違っても要素は同じです。

自社の経営に活かせる要素が多分にあります。

経営者として何を学ぶべきか?その観点から見ていくと、3つのポイントが見えてきました。

圧倒的資本力があるかどうか、は大きな要素ですが
『100億円の投じるに至った考え方や判断の仕方』が重要となります。

それでは見ていきましょう。

 

環境を捉えているか

まず第一に環境です。世の中の流れ、という方がこの場合はしっくり来るかも知れません。
政府の近未来政策上の方針として如何の3つがあります。

  • 2019年の消費税増税による消費冷え込みを懸念してのクレジットカード決済普及推進
  • 外国人の消費加速と決済方法の拡充
  • 世界のキャッシュレス化とのバランス

日本人は現金支払率が80%程度あるそうです。高いですよね。
政府の方針としてキャッシュレス社会に持っていきたい思惑があります。
日本のキャッシュレス化に対する適応の遅さを克服し、専業サービス化するには良いタイミングです。

 

設備や囲い込む顧客に対する準備をしているか

PayPayは、インドにあるpaytmという会社との提携サービスです。
このpaytm、インドにて3億人のユーザーを抱えるデジタル決済の会社なのです。

この時点で技術的にもユーザーインターフェース的にも信頼性が高いです。

さらにpaytmの親会社であるOne97 Communicationsには中国のアリババも出資しています。
ソフトバンクも系列ファンドから出資しています。

世界規模のサービスがソフトバンクを介してまた一つ日本に入ってくる。
そんなイメージですね。

事前にサービスの質は十分に高めている。
さらにAlipayとの提携も行っているので、世界を見据えて準備も終えています。

また、顧客層についても準備されています。
PayPay株式会社はヤフーとソフトバンクの合弁会社。顧客層は十分に保有しているといえます。
Ymobileユーザーやソフトバンクユーザーにはさらに特典があるようにするあたりが囲い込み戦略ですね。
最初は自社に近しいユーザーから。
徐々に遠くのユーザーを自然と囲い込めるように、段階的なメリット付戦略をとっています。

当たり前かと思いますが重要なことなので言葉にします。
事前準備が結果のほとんどを左右します。
それを着実に実行している様子が伺えますね。

宣伝が意味のある宣伝になっているか

説明は別のコラムでじっくり書きますので端折りますが、

  • 知る → 使う(体験) → 一定期間使い続ける(常態化) → やめられなくなる(離脱デメリット生成)
  • 知る → 使わない →周囲が使うことによって環境が変わる →使用せざるを得ない(不参加デメリット生成)

この2パターンは今後有望なマーケティング手法となります。
顧客も満足(or納得)し、提供社は独占・寡占も可能で、かつ世論にも合うという三方良しの手法です。

今回PayPayが打ち出したキャンペーンは離脱デメリット&不参加デメリットまでを見込んだ、かなり計算されたマーケティング戦略だと見ています。

ただ、100億円を投じるとは恐れ入りました
キャッシュバック20%も、SoftBankやYmobileのユーザーなら10%の確率で全額キャッシュバックも、ユーザーの想定の域を一段超えてきている
それだけ日本人のキャッシュレス化に対する腰が重たいということの表れです。
日本国民の大半の関心を引くには、これだけの金額が必要だったということでしょうか。

決断力と金額設定には感動と結果への興味をものすごくそそられます。
いやいや、本当にすごい。

当然PayPayが普及した後の投資回収プランは出来上がっているものと見込んでいますが
ここまで社会を動かすことに対して一企業が大きく動く。
その姿勢はソフトバンクグループの血脈なのでしょう。

連動して12月中旬のソフトバンク株式会社(9434)の株価も期待値高まりますね。
まるでプロダクトローンチのような宣伝だなぁ。
・・・あくまで可能性ですけれどね。

まとめ

  • 環境・時流を捉えているか
  • リリースのタイミングまでに準備を十分整えているか
  • 意味のある(=狙った効果を得られる)宣伝手法をとっているか

投資回収が出来る前提で、この3点を突き詰めれば、
金額の枠組みを取り去り、世の中を変えるような大きな動きが出来ると思います。

私も現在、初期費用がほとんどかからない形で世の中を変える仕組みを作っています。
しかし上記3点はしっかりと押さえています。
必ず成功させるつもりです。

皆さんの戦略の一端にでも組み込んでもらえたらと思います。

それでは良い経営を!

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