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売れる脚立のつくり方

売れる脚立のつくりかた

 

あなたの商品、売れていますか?

それとも全然売れなくて困っていますか?

 

こんにちは。ダイコーです。
創業期の社長の「商品」「販売」を専門にコンサル事業を行っています。

ここでは売れるモノを作る方法を、なるべくシンプルにお伝えしようと思います。

もともと売れる商品の作り方を書く予定だったのですが
『商品』だと漠然としてしまって今ひとつ心に響かないと気づきました。

そこで、より具体的な商品ひとつひとつについて例示と解説をしていきます。

根本的なマインドや手法は同じですので、一つ読んで「分かった!」と思ってもらえたら良いです。
しかし、色んな事例を比較してみていくことで

変わらないモノは何か
扱うものによって変わる部分は何か
反復して学ぶことで見えてくるもの

を学べます。
そして、商品を作る上での大事なマインドが手に入ります。

中には私自身がコンサルタントとして過去に関わった実例も挙げていますので
机上の空論ではなく、リアルな現場としての意見です。

それでは見てみましょう。

 

売れる脚立を作ってみよう

それでは、売れる脚立を実際に考えていきましょう。

繰り返しになりますが、まず「大前提」はなんでしたでしょうか?

口に出して言ってみてくださいね。

 

「お金をもらう = お客様の問題を解決すること」

 

思い出しましたか?

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売れる脚立とは、お客様の問題を解決する脚立なのです。

 

脚立の問題解決って?

脚立のメイン機能は以下のとおりです。

「地面より高い位置に足場を作る」
「持ち運びが出来る足場」
「伸縮により高さの調節ができる」

では具体的なユーザーの「問題」を掘り下げて考えていきましょう。

脚立に限らずですが、足場の一番の課題は転落事故です。
昨年の統計では、全国の労働災害による死亡事故は約900件、うち300件が建設現場です。
大半が転落事故。その他は危険を認識しながら煩わしさのために安全を怠ったための死亡事故です。

私も建設関連業の事業を現在も行っているので、現場での事故は本当に痛ましく思います。

それでは、死亡事故を防ぐために、安全性を高めるためにどんな手段を取れるか?を考えてみましょう。

 

安全を脅かす要因を確認しよう

脚立を利用する上でのリスクを確認してみます。
1)直立時の滑落・転落
2)天板に座っているときの転倒・転落
3)身を乗り出しての転倒
4)部材破損による転倒

どれも実際に起こっている事例です。
私自身も3)の経験があります。

では、これらの現象に対する、問題を考えてみましょう。

問題点の洗い出しをしよう

問題点は「なぜこの現象が起こるんだろう?」と考えてみます。

1)直立時の滑落・転落 ・・・ バランスを崩しやすい。滑りやすい。
2)天板に座っているときの転倒・転落 ・・・ バランスを崩しやすい。重心のズレ。
3)身を乗り出しての転倒 ・・・ モーメント(回転力)の発生。浮き上がる力への対応がない。バランスが悪い。滑りやすい。
4)部材破損による転倒 ・・・ 耐久力が低い。接続部、可動部が弱い。金属不食。

などがあります。まとめると

  • 重心が安定した位置にない
  • 下向きの力が自重のみでモーメントに耐えられない
  • 面の滑りやすさ・幅の狭さ
  • 部材の耐久性不足

というのがあります。
脚立は持ち運びが前提なので、自重を大きく出来ない。
足をかける部分を大きく張り出せば、より大きなモーメントが発生してしまう。
部材も耐久性によって自重も増えると使いにくいし、単価の高い商品は実用的ではない。

さて、どうすべきか?

 

解決手段を考えよう

この問題を解決する手段を考えてみましょう。

重心が安定した位置にない = 下部の重さを重くする

下部の重さを重くすることで、上部に人間が乗ったとき、上部で人間が左右に動いたときの重心のズレを減らします。
下部に行くに従って重くしていくのであれば、重量増加は単純計算1.5倍弱。
持ち運び時の重量増加を許容範囲に収められる可能性はあります。

下向きの力が自重のみでモーメントに耐えられない = 下向きの力を加える

自重を重くすれば多少耐えられますが、それ以上に下向きの力を加えるのがベスト。
設置時のみ下向きに力を加える方法はあるか。

面の滑りやすさ・幅の狭さ = 等脚台形のカタチで幅を広げる、面はセラミックコーティング

幅は広げますが、等脚台形にすることで、重心のバランス悪化を防ぎます。
脚が畳めないのでは?と思うかも知れませんが、左右の脚位置をずらすことによってしまえます。
左右の足の高さが違っても、実は余り大きな影響はありません。
また、表面のセラミックコーティングは技術として既に確立しています。通電性もあり。

部材の耐久性・腐食への対応不足 = 保険をかける考え方、腐食対応コーティング

部材自体より、接続部を多くして破損への保険とする。
主部材の中には芯を通し、保険とする。

以上が出たところで、一旦答えを考えてみます。

 

具体案を考えてみよう

大事なことは、一度考えてみることです。
そうすることで、あなたの中に思考のルートが出来上がります。

では私の案を簡単に。

ネオジム磁石(協力な磁石)を脚に仕込み、金属床での使用時は下向きの力が働くようにする
靴も磁石埋め込みにするとベター
無いところは増加した自重でバランスをとる。脚の一番下には袋を取り付け、土嚢のように出来るようにする
キャンプのテントのように、脚にくくった紐を地面に打ち込めるようにもしておく
脚面と天板は滑りにくいセラミックコーティングの等脚台形で作成
部材は芯となる金属や接続部の増加によって破損に保険をかける

いかがでしょうか。
基本的な方向性は「保険をかける」です。
やはり、100%安全な方法はありません。ただし、99%大丈夫!を2つつくっておけば、事故率は1万分の1になります。

ちなみに、ネオジム磁石を用いると、建設現場での足場からの落下も防げると思っています。
磁場の問題がまだありますが、解決策は少し見えています。

命に関わる事故は統計的に原因がいくつかにまとめられます。
ということは横展開も十分可能ということです。
それが「安全業界」なの売れる脚立のつくりかたです。

まとめ

以上が思考のプロセスでした。
まとめると

「お金をもらう=問題解決」が大前提
問題を抱えている人を見つけ出す
ランチェスター戦略に基づき、ニッチなターゲットを探し出す
具体的な環境・人物像をイメージ
問題を洗い出す
問題の解決策を検討する
解決策を満たした商品を考える

という流れですね。

ここでは基本プロセスを示しています。
実際は最終的なゴールにたどり着くまでには必要&突き詰められる要素がたくさんあります。
(今回はその要素を一部出していますので、気づいた方はメモしておいてくださいね)
商品を売り出していくマーケティング戦略もセットで考えていく必要があります。
なぜなら、売れてあなたの手元にお金が入るまでが、商売ですから。

そこは別途紹介していきますのでお楽しみに。

それでは良い経営を!!

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