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売れる鉛筆のつくり方

売れる鉛筆の作り方

 

あなたの商品、売れていますか?

それとも全然売れなくて困っていますか?

 

こんにちは。ダイコーです。
創業期の社長の「商品」「販売」を専門にコンサル事業を行っています。

ここでは売れるモノを作る方法を、なるべくシンプルにお伝えしようと思います。

もともと売れる商品の作り方として書く予定だったのですが
『商品』だと漠然としてしまって 今ひとつ心に響かないと気づきました。

そこで、より具体的な商品ひとつひとつについて例示と解説をしていきます。

根本的なマインドや手法は同じですので、一つ読んで「分かった!」と思ってもらえたら良いと思います。
しかし、色んな事例を比較してみていくことで

変わらないモノは何か
扱うものによって変わる部分は何か
反復して学ぶことで見えてくるもの

を学べます。
そして、商品を作る上での大事なマインドが手に入ります。

中には私自身がコンサルタントとして過去に関わった実例も挙げていますので
机上の空論ではなく、リアルな現場としての意見です。
ぜひ比較して見てみてくださいね。

 

売れる鉛筆を作ってみよう

それでは、売れる鉛筆を実際に考えていきましょう。

繰り返しになりますが、まず「大前提」はなんでしたでしょうか?

口に出して言ってみてくださいね。

 

「お金をもらう = お客様の問題を解決すること」

 

思い出しましたか?

思い出せない人、分からない人はまずコチラをお読み下さい。

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売れる鉛筆とは、お客様の問題を解決する鉛筆です。

単純にデザインを変えたり、闇雲にキャラクタとコラボすることは、ムダな経費を生みます。

 

鉛筆の問題解決って?

では鉛筆は一体、どんな問題を解決してくれるのでしょうか?

「モノを書きたいときに書ける」
「消せる文字を書ける」

これらは基本的な機能の話ですね。
もう少し状況を絞って「問題」を掘り下げて考えていきましょう。

ランチェスター戦略の『弱者の戦略』はこういう場合に使います。
即ち、ニッチな環境で一番を目指す。です。

 

環境からニッチターゲットを設定

まずえんぴつをとりまく環境を考えてみます。

ボールペンではなく鉛筆を使う人は何故使うのか?

消せないと困る
マークシートが反応しないと困る
太い文字と細い文字と両方かきわけられる必要がある
濃淡を出せないと困る。

うーん。

ちょっとピンときませんね。
逆に鉛筆のデメリットってなんでしょうか?

木を使うので環境に悪い
黒鉛が人体に悪影響(ないらしいが)
折れる?

黒鉛って皮膚吸収したりするんですかね。
安全性。。。

黒鉛を食べてしまう人がいたら、危険ですね。
そんな人や場面ってあるんでしょうか?

・・・

ありますね。

鉛筆にふれる機会があって、鉛筆と認識できない生き物。

赤ちゃん。野良の生き物。ペット。動物園の動物。

それでは、ターゲットは『動物園の飼育係が使う鉛筆』にしてみましょうか。
かなりマイナーです。

それでは現状をリサーチしてみましょう。

動物園の飼育係は、飼育動物の健康状態の管理などにチェックシートを使っています。
その際に、鉛筆を使っているところも多いようです。(ボールペンも多い)
画板とセットになっていて、紐でくくってあるようですね。

しかし、落ちることもあるかも知れません。
落ちないようにするには、画板にくっついたり、体にくっついたりすると良いですね。

でもそれでも落ちる場合がないとも限りません。
興味を持った動物に取られる可能性だってないとは言い切れません。
動物たちが飲み込んだりしたら危ない。

落ちること・取られることに気を使いながら、飼育を続けている(かも知れません)。
事務所に戻ってからも、本数チェック、落下物チェック。

また、書きにくい状況で書くのも大変です。
動く動物たちを見ながら、書いていきます。生き物は不測の行動を起こすので油断できません。
不安定な環境でも安定して書けたらいいのに。

 

問題点の洗い出しをしよう

以上から考えると、問題点は

触ったり食べたりして動物が傷ついたら困る
書くのにストレスがかかるのは困る
書くときにペンの方を見なければいけないのは困る

とまとめてみました。

 

解決手段を考えよう

この問題を解決する手段を考えましょう。

触ったり食べたりして動物が傷ついたら困る = 傷つかなくて食べても問題ない鉛筆

尖った鉛筆は危険。それなら、鋭角ポイントのない鉛筆が良いのでは?
また、素材を食べられるものにしてみる。食べても問題ない、ではなく、食べ物に。

書くのにストレスがかかるのは困る = ペン先に重心をおく

これは一般的な解決法ですが、ペンの重心はペン先に置くと書く際に安定する。
また、グリップの部分は持ちやすさを考えてみる。
書く際の紙への「当たり」は滑らかにする。

書くときにペンの方を見なければいけないのは困る = ペンと指を出来る限り近づける

物体と体の距離が離れれば離れるほど、人間は扱いが難しくなります。
物体との距離を最大限近づけることで、扱いにくさが減り
「あれ、今ちゃんと書けたかな?」と木にする頻度を減らせます。

以上が出たところで、一旦答えを考えてみます。

 

具体案を考えてみよう

大事なことは、一度考えてみることです。
そうすることで、あなたの中に思考のルートが出来上がります。

では私の案を簡単に。

動物が食べても問題のない食材、糖類を使わない飴(ベタベタしない、熱で溶けない)で鉛筆の木の部分を構成。
黒鉛はイカ墨で。ペンシル型ではなく、河原に落ちている石のような形をしていて、軽く握り込む感じで持つ。
(角をつくらず、また指との距離が近くなるように)
書く位置に重心がくるように飴の密度を調整。この他にも、切り込みを作って紙1枚を挟めるように。
返しをつけて、横方向のスライドでないと取れにくくする。

いかがでしょうか。
問題解決の視点で入ると、問題の解決に焦点が当たります。
既成の鉛筆にとらわれずに考えることが出来るようになります。

この鉛筆案はまだフォーカス仕切っていないので、ここからの●●が重要となります。

まとめ

以上が思考のプロセスでした。
まとめると

「お金をもらう=問題解決」が大前提
問題を抱えている人を見つけ出す
ランチェスター戦略に基づき、ニッチなターゲットを探し出す
具体的な環境・人物像をイメージ
問題を洗い出す
問題の解決策を検討する
解決策を満たした商品を考える

という流れですね。

ここでは基本プロセスを示しています。
実際は最終的なゴールにたどり着くまでには必要&突き詰められる要素がたくさんあります。
(今回はその要素を一部出していますので、気づいた方はメモしておいてくださいね)
商品を売り出していくマーケティング戦略もセットで考えていく必要があります。
なぜなら、売れてあなたの手元にお金が入るまでが、商売ですから。

そこは別途紹介していきますのでお楽しみに。

それでは良い経営を!!

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