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売れるマッチのつくり方

売れるマッチのつくりかた

 

あなたの商品、売れていますか?

それとも全然売れなくて困っていますか?

 

こんにちは。ダイコーです。
創業期の社長の「商品」「販売」を専門にコンサル事業を行っています

ここでは売れるモノを作る方法を、なるべくシンプルにお伝えしようと思います。

もともと売れる商品の作り方を書く予定だったのですが
『商品』だと漠然としてしまって今ひとつ心に響かないと気づきました。

そこで、より具体的な商品ひとつひとつについて例示と解説をしていきます。

根本的なマインドや手法は同じですので、一つ読んで「分かった!」と思ってもらえたら良いです。
しかし、色んな事例を比較してみていくことで

変わらないモノは何か
扱うものによって変わる部分は何か
反復して学ぶことで見えてくるもの

を学べます。
そして、商品を作る上での大事なマインドが手に入ります。

中には私自身がコンサルタントとして過去に関わった実例も挙げていますので
机上の空論ではなく、リアルな現場としての意見です。

それでは見てみましょう。

 

売れるマッチを作ってみよう

それでは、売れるマッチを実際に考えていきましょう。

繰り返しになりますが、まず「大前提」はなんでしたでしょうか?

口に出して言ってみてくださいね。

 

「お金をもらう = お客様の問題を解決すること」

 

思い出しましたか?

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売れるマッチとは、お客様の問題を解決するマッチなのです。

 

マッチの問題解決って?

マッチが抱える問題を解決することが、今回の答えにつながっていきます。

マッチが抱える問題・・・?

そもそもマッチはすでにライターや着火剤にとって替わられているようにも思えます。

しかし今でもマッチは製造され、利用されています。
なぜでしょうか?

そのあたりから考えてみましょう。

マッチの役割とはなんでしょう?
そして、ライターや着火剤との違いは何でしょうか。

「ライターと比べ、火の温度が低い」
「燐の香りがする」
「防災セットとして」
「箱のデザイン、コレクターグッズ」

一般的にライターの温度は1000度、マッチの温度は500度程度だそうです。
タバコに日をつけるときは温度が低いほうがじっくり燻すことにより味が損なわれないため、
タバコ好きの人はマッチを使う人も多いのだとか。

他にも燐の香りが好きな人には好まれるそうです。
また意外にも防災セットの一つのようです。
一度に一人しか持てないライターよりもマッチのほうが都合が良さそうですね。
また、まとめて強い発火力を出すことも出来ます。

マッチは今でもちゃんと用途がありました。

 

環境からニッチターゲットを設定

マッチの特徴と優位性が少し見えたところで、今のマッチの製品・商品上の特性を考えてみましょう。

発火性の物体を先端につけた可燃物を摩擦によって可燃させるもの
一回に一度、使い切り(燃え尽きる)
価格帯は1本あたり2.5円~5円程度
湿気ると使えない ⇔ 湿気なければずっと使える
摩擦があれば着火できる

湿気なければずっと使えるところは良いですね。
保存が効くし、ガス(気体)に依存しないというのは利点です。
価格はライターとあまり変わらないようです。

今回は、そもそも限られたターゲット層ですので
タバコにこだわりをもつ人に対しての商品を考えてみましょう。

 

問題点の洗い出しをしよう

問題点を考慮してみましょう。
ライターとの違いを意識しながら洗い出してみます。

毎回箱から出して擦らないといけない。
湿気ると点かなくなりがち。
燃え残った場合、燃え屑が出る。
誤って擦った場合に火災の危険性がある。

やっぱりライターでいいじゃん!と思ってしまいそうですね。
しかし最上級のタバコを楽しむには、マッチが欠かせない。

さて、それでは解決策を検討しましょう。

 

解決手段を考えよう

この問題を解決する手段を考えます。

毎回箱から出して擦らないといけない = 箱以外の保存方法にする

マッチ箱に入っている必要は本来ありません。
マッチが湿気らずにしまえて、摩擦を起こせるものなら何でも良いはずです。
マッチをほぼむき出しで保存する方法は・・・

湿気ると点かなくなりがち = 湿気りにくい状況にする

湿気ると困るのは、発火部です。つまり発火部を乾燥した状態に保てるような仕組みがあればよい。
例えば、持ち手の木の部分を高分子吸収材にする方法が考えられます。
そもそもマッチは多少湿気のあるところにおいていても点きますよね。
軽度に湿気のない状態に保てれば良いのでは。

燃え残った場合、燃え屑が出る = 燃え残らないようにする

燃え残らなければ燃え屑は出ない。
当たり前のことですが、どうしたら燃え尽きるまでちゃんと使える設計に出来るか。

誤って擦った場合に火災の危険性がある = むき出しにしない

箱以外の保存方法を考えることと矛盾するようですが、むき出しは発火の危険性があります。
発火を防止するには、摩擦が発火部にかからないようにする必要があります。

以上が出たところで、一旦答えを考えてみます。

 

具体案を考えてみよう

大事なことは、一度考えてみることです。
そうすることで、あなたの中に思考のルートが出来上がります。

では私の案を簡単に。

ロケット鉛筆型マッチ。
鉛筆に相当する部分は、金属の三角錐の表面に可燃部をくっつけたようなもの。
安全用のフタがついていて、持ち手部分のボタンを押したときにだけ出てくる。
ペンシル上部に乾燥剤or高分子吸収材を入れ、デシケーターのようなつくりに。
火の当たる部分は金属製。
発火は概ね3~5秒の量。
三角錐の金属片は回収→再利用可能。

いかがでしょうか。
タバコに火を点けるのに必要な時間分だけの可燃部に限定することで省エネ化し、
ペンシルの先端を普段は塞ぐことで安全に設計。
湿気にも強く、乾燥させる範囲が狭くて良いのでコストも抑えられる。

ただし、三角錐の金属片が大量に出てしまうところがあまり上手ではないですね。
改良の余地ありです。

まとめ

以上が思考のプロセスでした。
まとめると

「お金をもらう=問題解決」が大前提
問題を抱えている人を見つけ出す
ランチェスター戦略に基づき、ニッチなターゲットを探し出す
具体的な環境・人物像をイメージ
問題を洗い出す
問題の解決策を検討する
解決策を満たした商品を考える

という流れですね。

ここでは基本プロセスを示しています。
実際は最終的なゴールにたどり着くまでには必要&突き詰められる要素がたくさんあります。
商品を売り出していくマーケティング戦略もセットで考えていく必要があります。
なぜなら、売れてあなたの手元にお金が入るまでが、商売ですから。

そこは別途紹介していきますのでお楽しみに。

それでは良い経営を!!

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