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DMM.comは本当に大損害か? 経営者の読み解くポイントを5分で解説

DMMのバンク株売却の意味はなんだろうかこんばんは。ダイコーです。

DMM.com社が、2017年に70億円で取得した、換金アプリ「キャッシュ」を運営するバンクの株を、5億円で売却しましたね。

会長の亀山さんは「敗軍の将(は兵を)語らず」です。とコメントしました。

 

70億円を5億円で売却したので、65億円のマイナスです。

メディアは大損害などと見出しをつけています。

しかし、この事柄はもっと深く見る事実があると思っています。

その触りについてお伝えします。

 

経営者である我々が考えるべきは

・DMMが投資によって何を失い、何を得たのか
・DMMが昨年に投資したことでバンク社はどう変わったのか
・失敗があるとすれば何だったのか
・自社が投資をする、受ける場合に活かせることは何があるのか

です。

DMM.com社は、先陣を切り、身を挺して、投資の結果を出してくれました。

私は称賛すべきチャレンジであったと思います。

DMM社が失ったもの。それは65億円の投資額です。
加えて20億円の貸付がありますが、5年回収予定のようですね。

決して安い金額ではありません。
当期純利益が2017年1月で約37.5億円だったので、2年分くらいの利益を失いました。
しかし、それ以上に得られたものがあると見ています。

1年の間に得られたものは、経験、そしてリアルな知識としてDMMの中に残っています。
バンク社とDMM.com社。母体の大きなDMM.com社は、さらに一歩深めたサービスを展開してくるはずです。
敗戦の将ではないと見ています。

また視点を変えれば、バンク社の事業が加速したことは経済のメリットでした。
バンク社の光本勇介社長のコメントからすると、DMM.com社と方針が合わず、スピード感が落ちたようですが
DMM.com社の資本を得ることで相当な加速があったと見えます。

失敗があったとすれば、DMM.com社がバンク社をコントロール出来なかったことでしょう。

経営者の視点からすると、口を出さない株主は理想ですし助かります。
しかし、実際は口を出される方がうまくいくものなんですが。

バンク社は相当にコントロールが難しかったと見えます。光本さんは信念と自由度に対するこだわりが強いと見受けられます。

以前にスタートトゥデイ(現ZOZO)がバンク社を買収したものの、その後MBOにより買い戻しをしています。

今回と同様ですね。

人間関係ですから、必ず成功する、ずっと手を取り合っていく、なんてことはないわけです。

 

今回の投資でのポイントは、

  1. DMMから見たバンクの「将来性」
  2. DMMの「即断力」
  3. バンクの「思惑」「ニーズ」
  4. DMMとバンクの「ズレ」
  5. バンクの子会社としての「素質」
  6. DMMのマネージャーとしての「素質」
  7. 光本氏の「判断軸」「決断力」
  8. DMMの「思惑」

の8つに集約されると思います。

特に4の「ズレ」。このズレを修正するには、両者が歩み寄らないと解決しません。

普通は事前にこのズレの解消を入念にした上で進めるのですが、恐らくDMMは将来性を重視し、その強い光に眩まされたものと思います。

しかしこの経験を活かし、亀山氏はさらに飛躍するものと思っています。

DMMへの期待がさらに高まりました。
 

我々日本人は、成功にしても失敗にしても一面的に見過ぎです。

成功した人を、全てを見通していた天才・鬼才のように祀り上げる。
一方で、失敗した人を、悪かった面を全て引っ張り出して奈落の底へ突き落とす。

時代の寵児・類まれなる才能。と片方で言ったかと思えば、
ずさんな管理体制、いつしか人がついてこなくなっていた、暴挙。などと言う。

日本人は特に、優れた人間は自分とは違う、雲の上の人と思いたがり
自分より劣る人間は自分とは違う、地の底の畜生と思いたがる。

そして自分と同等の人間は、同じ平民であることに安心する。

もし本当に一貫してそのスタンスなら、
70億円を投じて、5億円で終了させられるだけの人物に凡庸な人間がどうこう言うべきじゃないでしょう。
黙って行く末を見守ればいい。

失敗した人を排斥する心がある限り、日本で素晴らしい事業が生まれるスピードは上がらないと思っています。
失敗できる風土がないんだから。それは即ち挑戦するな、ということなんです。

形が変われば理解できているんですよ。

プロの野球選手の打率は何割ですか?

4割いかないですよね。

10回中、4回ヒットにつなげれば素晴らしい!という話。

パラメータで見ているときはみんな「スゴイなこの選手!」と言うんです。

でも、いざ大事な局面で打たなかったら、駄目じゃん!と言うんです。

勿論局所的には正しい。大事な場面で打てなかったんだから。
ただ、そこで選手を見限ってしまったら、野球界は終わりです。

それを理解している人は見限りません。

しかし、ビジネスの世界はシビアです。
何かひとつでも失敗すると、「終わった」と言われることがものすごく多い。

なぜ、失敗を許容できないのか。
何もしていない人の方が、失敗した人より評価が高いなんて、普通に考えたら異常です。

日本の銀行の融資制度もそう。失敗した人を許さない。
だから中小企業が育たないし、育つわけもない。

融資してこげついた人にもう一度融資を出すのはリスクありますよ。
それは事実です。

でも、前回の失敗で何を学び、何を活かすことが出来るようになったか。
今回のビジネスプランは、その失敗経験を活かし、どのように練られているか。

銀行は人の成長を見ないといけません。
数字だけを見ていたら、日本はあっという間に後進国です。

圧倒的なカリスマ・政治力・コネクション・プレゼン力を兼ね備えた人たちが作り上げてくれた
「日本」のイメージが、今もまだ世界ではかろうじて定着しています。

しかし、今「日本人」はなんと言われているか知っていますか?
NATOです。

北大西洋条約機構じゃないですよ。

NO ACTION TALK ONLY です。

激しく憤りを覚えると同時に、言い返せない自分が恥ずかしい。
私もそう思っていますから。

こんな事言われてしまうのは、平和ボケしているからでしょう。

何一つ解決していない年金問題も対岸の火事、
これから数十年後の未来を考えて行動できない、そんな日本人に未来など無いですよね。

まずは自分の人生を転換させることから始めましょう。

そのために、知識という武装をつけていき、自分のスキルを高めておきましょう。

 

それでは良い経営ライフを!

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