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売れる植物のつくり方

売れる植物のつくりかた

 

あなたの商品、売れていますか?

それとも全然売れなくて困っていますか?

 

こんにちは。ダイコーです。
創業期の社長の「商品」「販売」を専門にコンサル事業を行っています

ここでは売れるモノを作る方法を、なるべくシンプルにお伝えしようと思います。

もともと売れる商品の作り方を書く予定だったのですが
『商品』だと漠然としてしまって今ひとつ心に響かないと気づきました。

そこで、より具体的な商品ひとつひとつについて例示と解説をしていきます。

根本的なマインドや手法は同じですので、一つ読んで「分かった!」と思ってもらえたら良いです。
しかし、色んな事例を比較してみていくことで

変わらないモノは何か
扱うものによって変わる部分は何か
反復して学ぶことで見えてくるもの

を学べます。
そして、商品を作る上での大事なマインドが手に入ります。

中には私自身がコンサルタントとして過去に関わった実例も挙げていますので
机上の空論ではなく、リアルな現場としての意見です。

それではいってみましょう!

売れる植物を作ってみよう

売れる植物を実際に考えていきましょう。

繰り返しになりますが、まず「大前提」はなんでしたでしょうか?

口に出して言ってみてくださいね。

 

「お金をもらう = お客様の問題を解決すること」

 

思い出せましたか?

思い出せない人、分からない人はまずコチラをお読み下さい。

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売れる植物とは、お客様の問題を解決する植物なのです。

 

植物の問題解決って?

植物の機能は様々ですので、ある程度用途を絞りましょう。
大別すると

材料として
観葉として
植物の特性活用として

に分かれます。
今回は『植物の特性利用』を考えてみましょう。

植物の特性の利用には以下のようなものがあります。

光合成の性質を利用し酸素濃度を高める
存在そのものを利用し直射日光を避ける・断熱に利用
存在そのものを利用し遮音
根や蔦の頑丈さを利用しものの強度増加・安定化
ホルムアルデヒド等の吸収作用を利用し、空気清浄
樹液等を利用し、薬用利用

おぉ。。。たくさんある。
これだけでもとりあえず身の回りに置いておきたくなりますね。

マーケティングの観点では、見込み客については、この『効力』について最大限に提示すれば売れます。
利益を上げるなら、もっと1点の効能と商品に絞ると良いでしょう。

ではここから、具体的なユーザーの「問題」を掘り下げて考えていきましょう。

有効な手段として、まずはターゲットをある程度絞ります。
これから起業する人や中小企業の社長さんはそこまで資本を持っていないですよね。

ランチェスター戦略の『弱者の戦略』はこういう場合に使います。
即ち、ニッチな環境で一番を目指す。です。

 

環境からニッチターゲットを設定

例えば上記の効能を期待する場所はどこでしょうか。
室内、防音したい室内・建物の壁・屋根・人体。

具体性が強いのは、防音したい室内と人体ですね。

今回は『防音したい室内』を取り上げてみましょう。

 

問題点の洗い出しをしよう

まず、防音したい部屋を考えてみます。

音楽などを大音量で鳴らしたい部屋
子供・ペットなど大声を出す部屋
騒音等が発生する機械類等を動かす部屋(工事系現場等も含む)
外がうるさいが、静かにしたい部屋

日常でも防音したい場所は多いですね。

防音室をつくればいいじゃないか、と言われそうですが
防音室は高価であることと、密閉が条件です。
となれば逆説的に考えると「密閉できない」もしくは「予算がない」場所には刺さる問題解決策が提示できる可能性があります。

課題を列挙してみましょう。

音楽を大音量で鳴らしたい部屋。
バンドマンの部屋などですかね。
個人の部屋の場合、予算があれば密閉でも良さそうですが、予算がない場合、賃貸の可能性が高いですね。
賃貸でも可能な、植物による防音が課題でしょうか。

子供、ペットが大声を出す部屋。
幼稚園やペットショップ、ペットの美容院、動物園などがあります。
幼稚園は密閉できないため、既に植物防音壁が考案され設置されているところもあるようです。
予算はだいぶ高めのようです。
となると、低予算・中予算帯を狙いにいきましょう。

騒音が発生する場所。
工事現場や処理施設など。牧場などもあるみたいです。
騒音対策などとして高さのあるフェンスを立てたり、夜間は音量を下げるなど諸々工夫があるようです。
現場では閉鎖空間を作るのが難しいため、苦労しているようですね。
金属切断の音など、本当に響きますよね。

外がうるさいが静かにしたい部屋。
生活住空間は静かなところを好む人も多いでしょう。
また、美術館、図書館、茶室のように常に静かであることがマナーの場所も多々あると思います。
そのような場所では、騒音が外から入りにくい状況を作る必要があるようです。

課題をまとめると以下のようになります。

個人向け・小規模向けの手軽&安価な植物防音がない
大規模騒音向けの植物防音がない
外からの音の侵入を防ぐ植物防音がない

ここで、騒音についても考えておきましょう。

そもそも、音はどうやって伝わるのか
音の大小は何で決まるのか
騒音を感じる数値はどの程度か
騒音を不快と感じる要因は他にあるか

まず音はどうやって伝わるのか。
音は波です。空気や物質を震わせながら伝わります。
例えば普通の話し声は空気を、糸電話は糸を伝って音が伝わっていますね。

壁の向こう側の音や声が聞こえるのは、物質を音が伝っているからです。
ただ、間にモノがあれば音は小さくなります。波が遮蔽されて弱まるからですね。
携帯の電波みたいなものです。

ということは、音を遮蔽する効果を植物に持たせることが出来ればよいということですね。
音の遮蔽には音(波)を吸収する吸音と遮断する遮音があるようです。
それぞれに適した素材があるみたいですね。

次に音の大小ですが、波の持つエネルギーで決まります。
そのエネルギーを跳ね返さずに吸収したり分散させたりすると良さそうですね。
ちなみに、波は位相という波の形状をもっており、それと真逆の形(逆位相)をぶつけると、消えます。
消音、という技術として実際に使われています。
消音も一つの方法として取り入れられるとベストですね。

次に騒音感じる数値ですが、静かだと感じるのは60db(デシベル)まで。
60を超えるとうるさく、80を超えると極めてうるさい、100を超えると聴覚異常が起こるレベルです。

植物はフェンスのように設置した場合に15dbほどの遮音効果があるとの報告があります。
恐らく設置方法によってより効果的な遮音方法がありそうに思います。

最後に騒音を不快と感じる要素が他にあるかという点ですが
騒音を発生する音源が目に見えていると、騒音を感じやすいという研究結果があるようです。
例えば、大きな音を出して走るトラックやバイクが目に見えていると、見えないときよりも
騒音だとハッキリ感じやすいのだそうです。

ということは、騒音を出しているものが見えないようにすることが
外部の騒音対策にはよいということですね。

以上を踏まえて、解決策の検討に入りましょう。

 

解決手段を考えよう

この問題を解決する手段を考えましょう。

個人向け・小規模向けの手軽&安価な植物防音がない = 育ちやすく防音効果の高い植物で自作する

完成品を買うと高くなります。しかし自作するならば植物はそこまで高くなりません。
室内外用それぞれのボードとグリーンカーテン。
両方検討できます。

大規模騒音向けの植物防音がない = 生育の早い植物によるグリーンボードを設置、現場で育成する

生育の早い植物を予めはさみ込んだウォールを用意し、現場で育成します。
実が食べられる植物なら現場撤収時に単に廃棄することにならないので良いかも知れません。
ヘチマ等は再利用も可能なので現実的か・・・?

外からの音の侵入を防ぐ植物防音がない = 外側に向けた外部音侵入対策に特化したウォール

外部の音は波の大きさ・形状・エネルギー全てバラバラです。
そのため、色んな音に対応できるよう、減衰を中心に、植物とテクノロジーを駆使したウォールが好ましい。

以上が出たところで、一旦答えを考えてみます。

 

具体案を考えてみよう

大事なことは、一度考えてみることです。
そうすることで、あなたの中に思考のルートが出来上がります。

では私の案を簡単に。

サンゴジュを活用した遮音壁。育成に手間がかからず、個人または防音室内の防音強化用
芝とスイカズラを合わせた高密度遮音壁。グラスウールを合間に散りばめて、遮音性を高めつつ空気の通りも
スイカズラやヘチマ等を利用したウォール&カーテン。立体的に、半ドーム型で覆い、空気の層も活用して外部の音を遮断しやすくする。ウォールとカーテンはハニカム構造にして空気の層による遮音を細かく散りばめる

いかがでしょうか。
具体的な植物名を挙げましたが、高密度で育成に手間がかからず(害虫がつきにくい等も含む)、かつ移動や撤去も可能な植物であれば上記以外でも問題ありません。

必要とされる機能に特化した植物1点に特化した販売戦略は、挑む価値があります。
かつて、芝は一点突破の植物だったんじゃないかなと思っています。

ちなみに今回植物について記載しながら、
工事現場の足場を人工芝で覆い、その上をネオジム磁石のスパイクで歩くようにしたら、安全なんじゃないかなと思いました。

なんだか最近工事現場を快適にするための商品計画みたいになっている気がしますが(笑)

 

まとめ

以上が思考のプロセスでした。
まとめると

「お金をもらう=問題解決」が大前提
問題を抱えている人を見つけ出す
ランチェスター戦略に基づき、ニッチなターゲットを探し出す
具体的な環境・人物像をイメージ
問題を洗い出す
問題の解決策を検討する
解決策を満たした商品を考える

という流れですね。

ここでは基本プロセスを示しています。
実際は最終的なゴールにたどり着くまでには必要&突き詰められる要素がたくさんあります。
(今回はその要素を一部出していますので、気づいた方はメモしておいてくださいね)
商品を売り出していくマーケティング戦略もセットで考えていく必要があります。
なぜなら、売れてあなたの手元にお金が入るまでが、商売ですから。

そこは別途紹介していきますのでお楽しみに。

それでは良い経営を!!

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