次は印鑑の制作です。
印鑑は、会社設立のタイミングから、貴方と共に生きていく大事なパートナーです。
重要な場面では常に一緒にいることになります。
そして、会社を去るまたは終えるタイミングが来たとき
いちばん最後まで見届けてくれる存在です。
いわば貴方の分身です。
印鑑は、是非大事にできるものを選んで下さいね。
印鑑は3種類用意しよう
会社で必要な印鑑は主に3つあります。
実印
実印は、会社の正式な印鑑です。法的に効力を持ちます。
法的効力を持たせるために、後日印鑑登録という手続きをします。
詳細はSTEP7でお話しますね。
重要な契約のときや、公的な書類を提出する際に捺印します。
どんな印鑑でも良いのですが、偽造されないために市販の三文判などは避けましょう。
毎回作るたびに字体が変わるため偽造されにくいとされる
「篆書体(てんしょたい)」が一般的です。
その他に
「古印体(こいんたい)」
「印相体(いんそうたい)」
などがあります。
実印のサンプル画像をつくりました。
実印(篆書体)sample 実印(古印体)sample 実印(印相体)sample
外枠のところにグルリと社名が入っています。
中黒(・のことです)は、社名の起点を示しています。
これは有り無しどちらでもOKです。
また、真ん中には『代表取締役印』と書かれています。
代表取締役之印としたり、書き方は選べます。
2×3文字でバランスがいいので通常は代表取締役印で良いでしょう。
銀行印
銀行印は銀行への届け出の際に使用します。
こちらもサンプルつくりました。
銀行印(篆書体)sample 銀行印(古印体)sample 銀行印(印相体)sample
銀行印は内側に銀行之印と書きます。
2×2でバランスいいので、通常はこのパターンです。
角印
角印は請求書や見積書などに押すときによく用いられる印鑑です。
法的な効力はなく、会社としての書類ですよ、という意思表示で使われます。
注文書・請書などには丸印と併用して使われたりもします。
サンプルは以下のとおり。
角印(篆書体)sample 角印(古印体)sample 角印(印相体)sample
字体は特に決まりがありませんが、個人的には印相体が濃さもあり扱いやすいと思います。
ちなみに、横書きも作れます。英字が入っている場合には、横書きのほうが見栄えが良くなります。
角印(篆書体)ヨコsample 角印(篆書体)ヨコsample2
字数の問題で、『印』や『之印』をつけることもあります。
自社の表記に合わせて色々試してみましょう。
ゴム印を作っておくと便利
ゴム印も合わせて作っておくと便利です。
ゴム印とは、会社の住所や社名、代表者名などを記載した文字判です。
電話番号・FAX番号を記載したりも出来ます。
これからSTEP5、STEP8では住所・社名・代表者名をひたすら書くことになります。
住所を毎回手書きでするのはかなり骨が折れるんです。
ゴム印ならインクつけてポンッでおしまい。
時間短縮のためにも買っておきましょう。
今後色んな契約をするときにも活きてきます。
どこで買えるの?
私のおすすめは ハンコヤドットコムです。
早い&質が良い&土日でも受け付けてくれる。
土日受付はかなり便利です。
他社は平日のみのところが多いので、急いでいるときも助かります。
素材は柘、水牛、チタンなど色々ありますが、
自分で気に入ったものでOKです。
強いて言うならば、柘は温度変化に弱いので、
水牛以上のランクのものにしたほうが長く使えます。
あとは自分がどれと一生つきあっていきたいか?で選べばいいと思います。
印鑑作成を終えたら
印鑑作成が終わったら、いよいよ定款の認証に入ります。
公証人のアポ取りが必要なので、前もって公証役場への電話が必要です。
続けて見ていきましょう。
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